2016/07/26

サンポールによるアルミの研磨とメインハーネスの入手

自動車、二輪車の世界には古式作法であるサンポールによるサビ取りという手法がある。
酸性のサンポールで金属表面を錆ごと溶かし、アルカリ溶液または中性洗剤により中和する。
 
表面がやられた小物を毎回ブラスト処理している暇ないのでサンポール処理を実験してみる。


メッキ表面が緑色に変化したステー
ボルトは交換予定






サンポール塗布

表面処理が目的なのでごく薄く塗布し、短時間(5分以内)くらいで中性洗剤で洗う。




サンポール処理後、ステンレスブラシで軽く研磨したステー
表面の軽度な腐食には効果大の模様



鋼材(のメッキ)に対して有効ならアルミの表面にも有効だろうと思い調べる。
どうもアルミ部品をサンポールで満たした容器に12時間漬けたら溶けた、的な記述が散見される。
そりゃそうだろう。

実験として廃棄予定の腐れアルミ部品にサンポール塗布、研磨を実施。



アルミへのサンポール塗布実験の結果

ステーと同様に薄く塗布し5分間ほど放置するとアルミ鋳物表面の黒茶色の何かが溶けた。
3日間ほど放置したが変質する様子が無いので問題なさそう。





処理前のリアのドラムブレーキ部分のアーム




アーム拡大
腐食というより汚れというよりグリスの固着か





サンポール処理後のリアドラムのアーム








処理前のクラッチアーム



アーム先端




処理後のアーム


アーム先端


サンポールは用法用量に注意すればアルミ部品にも有効な模様。
そりゃあ磨けばなんだって光るが作業時間を200円の溶剤で短縮できれば儲けではなかろうか。
処理しっぱなしの生アルミ肌なので経年でくすむだろう。

最善手はウェットブラストからの透明アルマイトか。
次回に活かそう。





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サイドカーのメカ部分が進む一方で電装系も少なからず傷んでいるので着手しなければならない。
メインハーネスは製作者の魔改造使用なので無改造のメインハーネスをオークションにて入手。
ついでにハンドルの右側スイッチとキーセットも入手。

R100RS用であるがR100RSとR100RTはカウルとハンドル周辺以外は同じ予想。
流用できなくても部品取りくらいには使えるだろうという目論見。

よく売れている車種というのは業者がマグロ解体ショーの要領で部位ごとに部品を出品するいい。
クジラの死体をもとにした生態系の趣がある。

メインハーネスと右側スイッチ



費用
メインハーネス   :2,300 円
右ハンドルスイッチ:3,300 円
 実動キーセット  :3,200 円
送料       :  756 円

合計               :9556 円




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グリップを新品に交換しようとするとゴムが硬化のため螺旋状にちぎれた。
色々と学ぶことが多い。


右側グリップ


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