2016/07/30

側車側サスペンションの取り付け

側車側のリアサスペンションと取り付け部が傷んでいるので代替品を入手する。

参考
2015/06/01 側車足回りとフロントブレーキの取り外し




側車側サスペンションのベルアーム側取り付け部
強引に締め付けていたのでコの字部分もボルトも何もかも曲がっている
相変わらず男前



サスペンション上側取り付け部
Φ16mmのゴムブッシュにM12のボルトを通す為に雑なカラーが入っていた



取り外した側車側サスペンション

既設側車サスペンションの諸元

サスペンション外観の記載
・FVQ
・SHOWA
・449-023

ピッチ間距離:約320mm
上側取り付け穴:Φ16→Φ12
下側取り付け穴:Φ16→Φ10
 (なぜが上下でボルトが異なる)

色々調べてみるとどうもGL400カスタム(またはGL500カスタム)のサスペンションっぽい。
側車側ドラムといい改造部品はホンダに統一しているのか。

 という訳で似たようなサイズのホンダ部品を調べる。
アメリカンの部品が合いそうなのでホンダ・シャドウに絞ってオークションで狙う。
性能は組んで走ってから考える。




入手したシャドウ1100用リアサスペンション
(2016年2月頃 価格失念)

前オーナーの嗜好を感じされる一品を入手。
ステッカーは即剥ぎ落とす。傷かくしではなかった。
上下取り付け穴(Φ16mm)とピッチ間距離はほぼ同じ。

M12ボルトとM10ボルトで固定するためのカラーを手配する。
妙な寸法なので当然市販品の汎用カラーは対応していない。

パイプ材の切り売りをしてくれる商売があったので利用する。

横山テクノ:ステン 鏡面研磨 丸パイプ SUS304 材料 寸法切断 切り売り 加工 販売


入手したパイプ(カラー)

単価が200円くらいなので材料、寸法を色々発注






新サスペンションの取り付け

ボルト、ナットをステンレスで新調、曲がっている部分は工具とテコの原理で強引に修正した。







2016/07/27

ステリングダンパーの調査

サイドカーにはステリングダンパーが付いている。
無いとまともに走れないらしいがまとなサイドカーに乗ったことがないのでわからない。
とりあえず復元しないといけないようなのでステリングダンパーに着手する。






引取前のサイドカーのフロント周辺




レストア着手時のステリングダンパー周辺
2014/09/25 外装の分解 2 

ステリングダンパー_ピストン部の取り付け


ステリングダンパー_シリンダ部の取り付け


参考
本日のNKオート:【サイドカーの特性】
スーパーセブン&サイドカーMANIAC:アールズフォーク
ZEUS/サイドバイク&キャンパー:再びステダンについて(ご参考)




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 ステリングダンパーと周辺部品画像

ステリングダンパー_収縮時外観(ピッチ間 約325mm)


 
 ステリングダンパー_伸長時外観(ピッチ間 約545mm)


シリンダ部のEMLの浮き彫り
(ビニールテープを除去)


シリンダの亀裂
この亀裂から作動油が漏れるためビニールテープで補修していた模様
男前すぎる



 
 シリンダ側取り付け部(約Φ10.5mm) 
M10ボルトに固定されていた




 ピストン側取り付け部(約Φ10.5mm) 
M10ボルトに固定されていた




 
 フロントフォーク側ピロボール(ロッドエンド)
 穴部 約Φ10.5mm
オネジ部 M10 




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 ステリングダンパー取り付け時の動作範囲
(ステリングダンパー取り付けアダプタを流用するとして)



 
 最大_右旋回時_ピッチ間 約475mm




中立_直進時_ピッチ間 約410mm



 

最小_左旋回時_ピッチ間 約360mm





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 サイドカー既設ステリングダンパーまとめ

製造元      :EML(既に廃盤のサイドカー用ダンパー?)
製品の動作範囲:325mm~545mm
実際の使用範囲:360mm~475mm



 

2016/07/26

サンポールによるアルミの研磨とメインハーネスの入手

自動車、二輪車の世界には古式作法であるサンポールによるサビ取りという手法がある。
酸性のサンポールで金属表面を錆ごと溶かし、アルカリ溶液または中性洗剤により中和する。
 
表面がやられた小物を毎回ブラスト処理している暇ないのでサンポール処理を実験してみる。


メッキ表面が緑色に変化したステー
ボルトは交換予定






サンポール塗布

表面処理が目的なのでごく薄く塗布し、短時間(5分以内)くらいで中性洗剤で洗う。




サンポール処理後、ステンレスブラシで軽く研磨したステー
表面の軽度な腐食には効果大の模様



鋼材(のメッキ)に対して有効ならアルミの表面にも有効だろうと思い調べる。
どうもアルミ部品をサンポールで満たした容器に12時間漬けたら溶けた、的な記述が散見される。
そりゃそうだろう。

実験として廃棄予定の腐れアルミ部品にサンポール塗布、研磨を実施。



アルミへのサンポール塗布実験の結果

ステーと同様に薄く塗布し5分間ほど放置するとアルミ鋳物表面の黒茶色の何かが溶けた。
3日間ほど放置したが変質する様子が無いので問題なさそう。





処理前のリアのドラムブレーキ部分のアーム




アーム拡大
腐食というより汚れというよりグリスの固着か





サンポール処理後のリアドラムのアーム








処理前のクラッチアーム



アーム先端




処理後のアーム


アーム先端


サンポールは用法用量に注意すればアルミ部品にも有効な模様。
そりゃあ磨けばなんだって光るが作業時間を200円の溶剤で短縮できれば儲けではなかろうか。
処理しっぱなしの生アルミ肌なので経年でくすむだろう。

最善手はウェットブラストからの透明アルマイトか。
次回に活かそう。





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サイドカーのメカ部分が進む一方で電装系も少なからず傷んでいるので着手しなければならない。
メインハーネスは製作者の魔改造使用なので無改造のメインハーネスをオークションにて入手。
ついでにハンドルの右側スイッチとキーセットも入手。

R100RS用であるがR100RSとR100RTはカウルとハンドル周辺以外は同じ予想。
流用できなくても部品取りくらいには使えるだろうという目論見。

よく売れている車種というのは業者がマグロ解体ショーの要領で部位ごとに部品を出品するいい。
クジラの死体をもとにした生態系の趣がある。

メインハーネスと右側スイッチ



費用
メインハーネス   :2,300 円
右ハンドルスイッチ:3,300 円
 実動キーセット  :3,200 円
送料       :  756 円

合計               :9556 円




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グリップを新品に交換しようとするとゴムが硬化のため螺旋状にちぎれた。
色々と学ぶことが多い。


右側グリップ


2016/07/24

ブレーキホースの新調

サイドカーのブレーキライン周辺は劣化によって全滅状態なので
全て新品を手配する

参照
2016/07/03 ブレーキホースとワイヤーの確認 




既存の側車側ブレーキホースの構成部品


既存の側車側ブレーキホースはオリーブと切り売りのメッシュホースから自作していたと思われる。
ホースは特注サイズ(約2530mm)なので当然売っていない。

そこで注目したのがスウェッジラインの特注ホース。

バイク用 スウェッジライン イージーオーダーシステム
バイク用 スウェッジライン バンジョーボルト/アダプター類


イージーオーダーシステムは注文用紙を見る限り個人販売はやってなさそうなので
プリントアウトした用紙に必要事項を記入し近所のバイク屋にもっていった。

結果的にバイク屋が価格を少しまけてくれたのでそれ以上検証していない。

注文記号
STKB-4010-2550
(45°フィッティング部分の寸法を考慮し2550mm)



特注ホース
注文通りきた事に感動した



新旧フィッティング部分



新旧バンジョー部分

45°フィッティングのホースには何故かバンジョーの設定が無いので追加で購入。
PLOTプロト:バンジョーアダプター:品番[BA612]



側車側ドラムシリンダ用フィッティングアダプタ
側車側ブレーキ一式はホンダのZ360(あるいは兄弟車)なので専用のテーパーシールのアダプタを要する。 
 
ACTIVEアクティブ Z系ブレーキフィッティングアダプター ボルトピッチ:P1.25品番[14592136]



テーパー部分



取り付け部




フロントブレーキ用ブレーキホース(マスターシリンダー接続部)

日本国内ではR100RSのレストア記事とブレーキホースの販売は山盛りあるが
R100RTの情報は極端にない。
R100RTはRSと比較してオークションのヒット件数自体が1/3もない。

 そこでmotobinsにて適応しそうなホースを購入。

BRAKE HOSE STAINLESS STEEL BRAIDED UPPER 1987 ON 2V TWINS WITH RT & HIGH BARS



片側はバンジョー




片側はめねじ(金属パイプのブレーキホースが繋がる)




新バンジョーボルト

他のフィッティング類をステンレス製に変更したのでアルマイトの禿げたアルミ製バンジョーボルトを新調

PLOTプロト バンジョーボルト・ダブル SWAGE-LINE・EARLS用素材:品番[ETP313] :M10×P1.00


しかしバンジョーの厚みとバンジョーボルトの首下長さの都合上、ボルトが閉めれない。
そこで類似製品の参考にし解決を図る。
どうもバンジョーとバンジョーの間にスペーサーを入れる方法があるっぽい。

ACTIVEアクティブ:パラレルマウントボルト



汎用品のアルミスペーサー




解決

ブレーキフルードが漏れたらその時に考える。




費用
特注ブレーキホース        :12000円
バンジョーアダプタ         : 1800円
フィッティングアダプタ      :1500円
フロント用ブレーキホース :£19.50
バンジョーボルト          : 1200円







2016/07/17

ワイヤーその他とスターターノブの手配

英国でBMWパーツを商うmoto-binsにて部品を手配
motobins(R Series 2 valve Twin)


日本にてPC上で 注文して我が家にやってくるまで約5日間。
国内の個人商店より優秀では。




 手配すべき商品は山盛りあるが、一度に手配しようとすると作業者の
処理能力が追いつかないのでぼちぼち注文する。
出来るところからやる。
商いは短く持って こつこつ当てる。





 30年前の設計の工業製品の樹脂やゴム部品が苦もなく手に入る。
ブランド信仰が無いので機能と外観を満たしていればイイと思って
調べると結局純正(とそのコピー)が値段と性能で妥当な選択となる。
釈迦の掌の上。







 ステップ関連の部品を入手したので復元を開始する






 ネジ山に粉体塗装が乗っている





 タップ穴をさらえる



 
 ステップのゴム部分は腐っていたので撤去済み


 
 87年製のためか(87)刻印あり



 ステップ再生









 チェンジペダルはヤフオクで他の部品と共に入手
 ゴム備品を取り付けるため10年以上持ってるシリコンスプレーで潤滑

 塗装とゴム部品の新調によりペダル復活。



 引き取った当初


 再生前




キャブレターのチョークワイヤーをキャンセル出来る部品を発見したので手配
 MOGI-MOTORSオリヂナルのスターターノブ

メールにてネット通販可能


 Φ32キャブ仕様のスターターノブ一式を手配



 手配したはいいがキャブレターどころか車体もバラバラなので試用できない





 ハンドル側はブラインドキャップ(品番:3272 1234 724)にて封鎖した